色の流れを安定させる
パレットは単なる色の一覧ではありません。どの色をどう拾うか、陰影の段階をどう並べるか、プリセットをどう再利用するかまで含めて、制作全体のリズムを支えます。まずは基本操作を押さえ、そのあとで補間、サンプリング、プリセット、高度な置換機能へ進むのが自然です。
基本操作

- 色をクリックすると、そのスウォッチが選択され、現在のペンカラーになります。
- ドラッグで並べ替えると、パレット内の配置を直接整理できます。
- スウォッチや空きスロットをダブルクリックすると、現在のペンカラーを書き込めます。
- 色の削除は、iOS ではパレット外へドラッグ、デスクトップ / Android では選択後に削除操作を使う形です。
- スクロール表示にも対応しているので、色数が増えても一覧しやすく保てます。
まずはプラットフォームごとの全体像を見たい場合は、次の2枚がいちばん把握しやすいです。


色を生成して整理する
色名、タイトル、よく使う操作
- パレットのロックで、誤編集や誤削除、意図しない並べ替えを防げます。
- 色名の表示を有効にすると、スウォッチ上に色名を出して整理しやすくなります。
- 現在の色名を変更して、チーム内や長期運用でも分かりやすい名前にできます。
- パレット名の表示を使えば、保存されたパレット名をウィンドウタイトルにも出せます。
- アクションバーのショートカットから、ロック、色名表示、横 / 縦補間、プリセット読み込み、現在色の削除などを素早く実行できます。
デスクトップ向けの整理機能
デスクトップとAndroidでは、キーボードやマウス、ペンタブ前提の整理機能も強化されています。
- 複数選択と一括操作で、まとまった範囲を移動、コピー、切り取り、削除できます。
- Shift による範囲拡張で、現在の選択を手早く広げられます。
- Alt / Option + マウスホイールで、描画の流れを止めずにパレット色を前後へ移動できます。
- HEX のコピーと貼り付けを、デスクトップ版の色入力入口から行えます。色編集ボタン、Pen Color、パレットスロット、マテリアルスフィアのベースカラーに対応し、パレットの単色コピー時は HEX 値もシステムクリップボードへ書き込まれます。


パレットの Reorder/Sort(デスクトップ / Android v1.30.2+)
色を一つずつドラッグせずにパレット構造を整理したい場合は、Reorder/Sort を使います。
このダイアログでは、適用前に結果をプレビューでき、昇順 / 降順の切り替え、Luminance ソート、複数セル選択中の選択範囲内ソートに対応しています。
スマートグループ化を使うと、並べ替えた色をより自然なグループ単位で行分けできます。ソート後も色階段や色相グループを読み取りやすく保ちたいときに便利です。


色補間
色補間は、2つの基準色から中間色を自動生成する機能です。横方向にも縦方向にも使えるため、空きを埋める用途にも、既存の色階段をきれいに整え直す用途にも向いています。
- 横 / 縦補間は、アクションバーからでもメニューからでも実行できます。
- HSV / RGB モードで、より自然な変化か、より機械的な変化かを選べます。
- 明暗段階の整理では、始点色と終点色が決まっていると特に効果的です。

キャンバス、参考画像、画像ファイルから生成する
Menu ▸ Palette ▸ Generate From を使うと、キャンバス、参考画像、外部画像から直接パレットを作れます。
- 生成元として、現在の作品、参考画像、個別に読み込んだ画像を選べます。
- 色数は生成時に指定する方式で、事前に固定しておく必要はありません。
- 半透明色の除外は、必要に応じて生成途中で選べます。
- 生成後は導入フローへ進むため、現在のドキュメントへどう取り込むかを最後に決められます。
- JPG は圧縮由来の近似色が増えやすく、パレット生成にはあまり向きません。
- 半透明ピクセルが多い画像では、用途に応じて除外するかどうかを決めると整理しやすくなります。
- Resprite 側でも色をまとめ直して、使いやすい形に整えます。

入口の位置だけを先に確認したい場合は、このメニュー画像がいちばん分かりやすいです。

プリセット、インポート、エクスポート
Menu ▸ Palette から、保存、読み込み、インポート、エクスポート、クリア、再配置をまとめて行えます。よく使う流れは次のとおりです。
- プリセット保存で、よく使う配色を次の作品にも使い回す
- ファイル出力で、
RPLまたはGPLとして書き出す - ファイル読込で、外部パレットを現在のドキュメントに入れる
- クリア / 再配置で、パレット構造を整理し直す
対応形式:
- RPL (
.rpl) は Resprite 独自形式で、グリッド上の位置情報も保持します。 - GPL (
.gpl) は他ツールとの受け渡しに向いた汎用形式です。
パレットプリセットマネージャー
Preferences ▸ Palette または Menu ▸ Palette ▸ Load から開けます。
主な使いどころは次のとおりです。
- 自作パレットを保存して繰り返し使う
- ユーザープリセットを名前変更 / 削除して整理する
- 新規スプライト用のデフォルトパレットを決める
- 選んだプリセットを現在のファイルへ直接読み込む
- デスクトップではプリセット保存フォルダーを直接開いて手動整理する
リンクからパレットを取り込む
Resprite は、対応するWebリンクやアプリのディープリンクからパレットを取り込むこともできます。
- 取り込み前にプレビューして、色数や雰囲気を確認できる
- 取り込み先を選択して、現在のファイルかプリセット保存かを決められる
- PixelArtPalettes や Lospec などのパレットリンクを直接開けるので、事前にファイルを書き出す必要がない
- iOS では信頼済みWebサイトを管理可能で、許可したサイトをあとから設定で見直せる
- 外部で見つけた配色を収集しやすいため、再利用の流れが滑らかになる

iOS で現在使える高度な機能
自動色置換
iOS では Menu ▸ Palette ▸ 自動色置換 を使うことで、パレット上の色と作品内の同色ピクセルを連動させられます。
これは全体的な配色調整に向いています。
- パレットの色を変更すると、その色を使っているピクセルもまとめて置き換わる
- 昔ながらのインデックスカラー編集に近い感覚で使える
- 非常に大きい作品では、再割り当てに少し時間がかかることがある
iOS で最終的な色調整を詰めることが多いなら、特に価値の高い機能です。
ピッカー表示と見た目の調整
パレットとカラーピッカーは別々に考えるより、まとめて整えたほうが使いやすくなります。
パレットまわりの設定
細部はプラットフォームごとに少し異なりますが、重要なのは次の項目です。
- スウォッチサイズを変えて見やすさを調整する
- パレット名表示でウィンドウタイトルの見え方を決める
- 枠線表示をデスクトップで切り替えて区切りを見やすくする
- 現在色の表示位置を調整して、手に合うレイアウトにする
カラーピッカーのレイアウト
Resprite には、色の選び方に合わせて複数のピッカーレイアウトがあります。

材質カラースフィア
材質カラースフィアは、ハイライト、中間色、影を素早く組み立てたいときに便利で、構造を意識した塗りにも向いています。

HSL スペクトル
HSL スペクトルは、まず色相から色を探し、そのあと彩度と明度を詰めたいときに扱いやすいレイアウトです。

色相全体の流れを見ながら細かく調整したい場合は、特に相性がよいレイアウトです。

ホイールと円形レイアウト
色相環ベースで色を探したいなら、ホイールや円形レイアウトへ切り替えられます。

円形レイアウトは、色選びとブラシ調整を一体で進めたい人に向いています。より一般的な色相環に近い操作感がよければ、ホイールレイアウトのほうが自然です。

よりシンプルな画面にしたい場合は、パレットやトップバーの現在色表示を残し、独立したカラーピッカーを閉じる構成も使えます。